コソダテ屋敷のリノアールが選んだ道

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 楽になりたい。  楽になりたくて、私はこの道を進んできた。  自分の命などもうどうでもいいと思えるぐらい疲れたから。  リノアールは微笑みました。  これでやっと、楽になれると。  今まで育ててきた子どもたちの笑顔が脳裏に輝いては消えるのを肌で感じながら、リノアールは女神に告げます。 「私は愛する私を大事にしたいの」  そうして左の道を進んだリノアールは気づけば屋敷へと戻っていました。  その日以降、リノアールは美しい姿を取り戻し、両手足の指でも足りない程の数の子どもを見続けました。二度と疲れない、元気で、絶対死なない身体を手にしたのです。 「不死身じゃないと子どもの面倒は見れないもの」  リノアールは子どもたちの笑顔に包まれながら、それはそれは幸せに暮らしましたとさ。  fin
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