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「これこれ次郎や。突然飛びかかってはだめだろう。」
知らない男の人の声が後ろで聞こえ、振り返るとそこにはおじいさんが立っていた。
「すまないのう。うちの次郎が。」
「この子、おじいさんのワンちゃんですか?」
尚も私にじゃれつく次郎と呼ばれた犬を撫でながら、私は聞いた。
「そうじゃよ。まだ一歳の男の子でのう。わんぱくなんじゃよ。」
「とっても可愛いですね!」
遊んでと言わんばかりにお尻を突き上げてふりふりする次郎に構いながら、私は言った。犬と触れ合ったのは初めてのことだった。
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