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・魔法使い協会長は代々模倣の栄誉魔法使い(ジャンル:識別不可能)が務める。  学ぶとは、真似るということである。然しながら模倣の魔法使いとは狙ってなれるものでなく、素質のある者、それを伸ばした者が模倣の栄誉魔法使いを襲名する。  さて魔法使い協会長だが、急逝もしくは諸事情あって退任した場合、現時点で素質のある者、バランスの良い者、優れている者を選出し、加護を与えて模倣の栄誉魔法使い、魔法使い協会長を襲名する。  尚、その者が何かのジャンルに突出していたとしても、模倣の名を”襲名”した瞬間に持ちうる魔力は均等に(なら)される。 ・約1000年という歴史を歩んでいれば、自ずと新作魔法にも過去と似通ったものが出てくるものである。魔法使い協会では提出される魔法の査定、判断、決定を、魔法使い協会長と共にジャンル:人文:記憶の栄誉魔法使いが務める。 ・〈提出者〉とは、必ずしも魔法創造主とは限らない。栄誉魔法使いの評判を聞き、自らのオリジナル魔法を残さんと、彼ら乃至彼女らに近づき、売り込む者がいるためだ。そのため、創造者ではなくあくまで提出者という形をとる。
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