阿呆な2人の日々

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「…」 「誰か来たぞ」 「無視しろ」 ピンポーン。 「…っ」 「ああもう」 どかどかと歩いてガチャっと開けると阿呆3人組。 「迅ー」 「はよー」 「ああもう、やっぱお前らか。 帰れ!神聖な愛の巣を汚すな」 「えー土産持ってきたのに」 「アイス」 「フライドポテト」 「ほれ」 「コージ、コジロー、隼人、おはよー」 「!」 裸にシーツを巻き巻きして、かながやって来る。 かなたん! 「こら!何てカッコしてる」 「かなちゃん…」 「やつれて…かわいそうに、襲われてたか。 …迅はスタミナ変態野郎だからな」 「アイス食べな。たくさんあるよ」 「ありがとー」 「かな、服は着なさい」 それからわいわい、皆で食べた。 朝から揚げ物もアイスもかなはペロリだ。 「…ふ」 なんか、楽しくなった。 「ありがとなー!」 「ほれさっさと帰れ」 にこにこ見送るかなと、シッシッと追い出す俺。 ぶうぶう言いながら帰る阿呆3人。 ドアが閉まったとたん、かなを抱き上げる。 「1回損した。ベッド行くぞ」 「おー」 2人で笑い合う。 かなとの未来はきっと繋がっている。 ホント、すごいのにハマったもんだ。 未来はきっと明るい。 そう思いながら、宝物みたいに抱きしめたかなにそっとキスをしたのだった。 【終わり】
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