147人が本棚に入れています
本棚に追加
/154ページ
「かな、おはよ」
2月1日、土曜日の朝。
眠っているかなを抱きしめるといきなりパンチが飛んでくる。
「いって!この狂暴女!!何しやがる!!」
「お前なあ!剣持迅!!お前っ…どんだけやるんだよっ」
年末。
数回目で晴れて結ばれたかなと俺(マジ大変だった…)。
羊公認の元、かなと金土日はお泊まり❤
「どんだけ…って。仕方ないだろ、俺21歳の健康な成人男子」
「あ…あんなに毎日毎日やっといて…」
かなは赤くなる。
「かなが可愛いからしょうがない」
チュッと唇にキスするとかなはおとなしくなって布団の中に亀みたいに潜る。
「…あっ…あたし、2キロ痩せたんだからな」
「芋、食おうぜ。アイスも買ってくる」
にやりと笑ってかなの布団をめくる。
「お前ッ…そのうちコタローから怒られるぞ」
「あ、そういえばさ。
羊もまさか真弓先生とくっつくなんて、世の中狭いな」
「…」
かなが複雑な顔をした。
「…コタロー、独身だったんだなー」
「…ハア?
そりゃそうだろ。
今頃羊と真弓センセも…」
「…」
俺はかなをぎゅっと抱きしめる。
「俺が卒業したらすぐ結婚しよう。
先に子供が出来てもいいけど…
いや、ダメだな。まだ先。やりたりん」
「…っ」
「今日も、朝やって昼やって夜やるぞ❤
夜っていうか、また朝になるかもな❤」
「…バケモノだな」
「おう。俺のお宝マグナムは最強だぞ(ぱおん)。
いっぱい食え。食うか抱かれるか風呂かだ」
「…んー!」
顔を寄せて唇を触れ合わせる。
阿呆だと思う。
この俺が。
「ふ…」
「なんで笑ったんだ?」
「いや、幸せだなーと思って」
かなを好きになって良かった。
俺たち阿呆だけど、幸せだ。
「じゃあ朝飯前にもう一回❤」
かなに覆いかぶさるタイミングで鳴るインターホン。
最初のコメントを投稿しよう!