第7話「マイクの判断とオルフェの勘違い」

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それから数十分後…マイクは自身の部屋にブルックリン区に住んでいるダグを呼び出していた。 ダグ「どうした?マイク?何かあったのか?」 マイク「あぁちょっとな」そう言うとマイクはダグにバッグを見せた。 ダグ「お前…!!?それ?」 マイク「しっ声がでかい」マイクはダグの口を塞いで事情を説明する。数分後…事情を飲み込んだダグは神妙な面持ちで口を開く。 ダグ「なるほどな。で?マイクそいつをどうするつもりだ?」 マイク「それなんだが…俺の古いツテを頼ろうかと思ってる」 マイク「俺はこれから数日…部屋を開ける。その間お前には俺のフリをしてもらいたい」マイクとダグの顔は傍目には区別がつかず背格好もほぼ同じであった為マイクはダグにそう頼んだ。 ダグ「フリを?」 マイク「あぁ頼むぜダグ」 ダグ「しゃあねえな」 マイク「Thank you。恩に切るぜダグ」マイクは少し顔をほころばせてそう言うと…笑顔になる。 それから数分後…マイクはダグが先程まで着ていた衣服を身に纏いバックを肩に背負ってアパートを出て行った。そしてバッグを車に乗せたマイクは何処かへと向けて…走り出した。 シオン「むむっ…!!??」ダグを監視していたシオンはそう声を漏らすと…続けてこう話す。 シオン「オルフェさん出て来ましたよ」 オルフェ「やっと出てきやがったか?あの黒人野郎?何だぁあのバッグは?」 シオン「怪しさプンプンですね?」 オルフェ「追うぞ」オルフェはそう言うと車を発進させた。そして…タバコを口に加えながらシオンに続けてこう話す。 オルフェ「シオン無線を頼む」 シオン「誰を呼ぶんですか?」 オルフェ「ヴォルフだ。確か奴はこの辺に住んでる」 シオン「OK了解しました」 ザザザァァーーー シオン「ヴォルフさん‥ヴォルフさん?聞こえますか?」 ヴォルフ「聞こえてるよぉ?こりゃまたシオンちゃんからとは珍しいね?」 シオン「今からとある男の尾行を開始します。車のナンバーは☓☓☓1の白の乗用車です」 ヴォルフ「了解。わかったよ。今どの辺だい?」 シオン「ダンボの辺りです」 ヴォルフ「OK‥ダンボだね?んじゃあ次の次の信号で合流しよう」 シオン「了解です」
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