㏗¢

1/1
前へ
/9ページ
次へ

㏗¢

僕はあの日からレコードをかけなくなった。 今は部屋の一角、埃が被っている。 3e8ff916-703d-48cc-afda-92a290b5ba89 それ(見下していた者)が、こうなった。 そんな人間が今、あの二人の為に人生をかけてもいいと思っている。 特にレルの一切喋らないミステリアスさにゾクゾクしてしまう。ステージから感謝は無い、健気もない。死んだ魚のように目線が同じファン達を見つめているだけ。 福音みたいだ。(そこに信頼はないから僕は信頼出来る) 神様みたいだ。(かと言って神様へ失望はない、期待もない) 救いだ。(僕の代わりに不幸でいてくれ) 僕は、クアルが人生初めて宗教になった。 これを信じたい、裏切られるとしても最後まで信じたい。 そんなふうに思う。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加