君だけを追いかけていた。だから……

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「ちょっと、修治ったら話聞いてんの~!? また脳内はりるりんとやらの世界へトリップですか~!?」  あ、しまった。俺は今由布子と酒を飲んでいたんだ。しかし、アラフォー独身女の酔っ払いうざ絡みはしんどいなぁ。 「聞いてますよ由布子。君もね、俺とばかりつるんでないで、さっさと王子様を見付けなさいって。俺にはりるりんという姫がいるからな。お前にもどこかに王子様、いるんじゃねーのか?」 「うっさいわねー。私はあんたと違って現実を生きてるのよ。現実を生きてるから王子様だって……」 「あっ! おい! 寝るなよ由布子!」 「眠―い。送ってってー♡」 「そうか、なら目が覚める話を聞かせてやろうか?」
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