君だけを追いかけていた。だから……

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君だけを追いかけていた。だから……

 愛くるしいパッチリとした瞳に長いまつげ。小さめだけど形が良い唇に、陶器の様に滑らかで瑞々しい肌。髪の毛もつやつやで、ツインテールの先っぽは軽くカールさせている。躍動感あるダンスをする手足はすらっとして細く、程よく筋肉が付いた身体つきは半分未熟で半分熟れた果実の様だ。  そんな、俺のは、世界一可愛いアイドルだ。 「こんどーさん、いつもグッズ沢山買ってくれてありがとう♡」  ああ、今日もりるりんは俺に最高の笑顔をくれる。このチェキ会のために、今日もグッズを二万円分も買った。CDも同じものを十枚買った。りるりんと握手して一緒にチェキを撮るこの瞬間のために俺は生きている。 「また来てね! こんどーさん!」  本当に、この子を追いかけていて良かった。りるりんのためなら、俺は全てを投げ出せる。財産も、地位も、命ですら投げ出してみせるよ。
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