第一章

2/8
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
「朝比奈‼︎入れて‼︎」 高校生にもなって相変わらず無邪気な笑顔。 「天気予報くらい見て来いよ」 「いーんだよ。俺にはお前がいるんだから」 「(せめ)ぇんだよ」 「まあまあ、そこを何とか…」 俺は(たつる)に傘を傾けながら仕方ねぇなという表情(かお)をしてみせる。 俺の左肩はいつもびしょ濡れだ。 高一の六月。の日のお決まりのやり取りになりつつある。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!