第六章

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沈黙に耐えかねてそっと開かれた樹の眼から、静かに涙が(こぼ)れた。震える俺の手に重ねられた樹の右手も、同じ様に震えていた。 「…消えるから‼︎俺ちゃんと、だから…」 「…」 「許して…」 「な…に言っ…」 「普通のして朝比奈の側に居続けた事…友達のして…騙して…」 『あり得ない』 前にそう言ったお前は、 自分自身を否定していたんだな…
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