変人な隣人

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変人な隣人

「映画に出てくるような洋風な家だな…」 隣の家はガーデニングが広がり窓も格子状、例えるならメルヘンなおとぎ話に出てきてもおかしくない様な、俺の住んでいる和風屋敷みたいな家とは真反対な家だ。 「人の家の前でヒソヒソと何をしているんですか?」 「うおっ!?」 気配に気づかず変な声を出し後ろを振り返ると、タレ目な紫髪の少年が一瞬くすっと笑い愛想良く話しかけてくる。 「もしかして、隣の家に住んでいる同じ歳の方でしょうか?」 「は?何で見ず知らずの奴に正体明かさなきゃいけねーんだよ」 そう素っ気なく返すと、それを聞いているか聞いていないか、少し首をかしげ俺の肩に手を置く。
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