変人な隣人

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案の定地下牢に閉じ込められていたが、今日はいつもより早く出られた。着替えを促され嫌な予感がしたが 「来てしまいました」 「いや、来んなよ。」 普通に嫌な予感が的中し嫌そうに答えてしまう。それを察してるか察していないか分からない笑顔で話しかけてくる。 「あの通してくれた人、不思議な挙動をしていましたね?いつもあんな感じですか?笑顔でしたけど、冷やかに見えました」 「っせぇ」 「図星ですね」 コイツ、ここまで察せるなら俺が嫌な事も察してくれねえかな。もうほぼ嫌がらせじゃねーか。そんなことを考えていると見透かされたのか 「まぁ、僕も友達がいないので人の考えなんて分かりませんが」 そんな事を言われる、こいつに気を使っても無駄だと察し脳内で喧嘩開始のゴングがなる。 「てめぇ、周りから性格悪いって言われねーか?」 「滅多にいわれませんね、むしろ褒められますよ」 「それお世辞だ、お前滅茶苦茶性格悪い。真に受けんな」 こいつの周りもしかしたらイカれてるのかもしれない。 そんな無駄な喋りを続けていると、あっという間に夕空がひろがっていた。
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