11人が本棚に入れています
本棚に追加
私は目の前の先生の胸に、頭をコツンと付けた。
先生の頭を拭く手がそのまま止まり、じっとして動かなくなった。
きっと拒絶される…。
目をギュッとつぶった。
でも…。
先生は、私の頭に手を添えると、そっと自分の胸に抱えた。
先生…。
先生、大好き…。
涙が溢れて止まらない。
「泣くな…」
先生は頭に置いていた手を、私の背中に回し、優しく抱きしめた。
私も先生の背中に手を回すと、先生は、強く私を抱き締めた。
もう、このままどうなってもいい…。
最初のコメントを投稿しよう!