高校3年 冬 秘密

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私は目の前の先生の胸に、頭をコツンと付けた。 先生の頭を拭く手がそのまま止まり、じっとして動かなくなった。 きっと拒絶される…。 目をギュッとつぶった。 でも…。 先生は、私の頭に手を添えると、そっと自分の胸に抱えた。 先生…。 先生、大好き…。 涙が溢れて止まらない。 「泣くな…」 先生は頭に置いていた手を、私の背中に回し、優しく抱きしめた。 私も先生の背中に手を回すと、先生は、強く私を抱き締めた。 もう、このままどうなってもいい…。
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