雨の中のジューンブライド

4/4
前へ
/28ページ
次へ
少しずつ父と共に進んでいくと、1番後ろの長椅子に座っている、友人達の顔が見えて来た。 ベールが下がっているから、友人の顔がよく見えない。 それで、友人の中で、1番壁側に、一つ分頭が飛び抜けた男性の姿がみえた。 航先生… どんなに離れていても、どんなに周りに人がいても、先生のことだけはわかってしまう。 その輪郭は誰よりもクリアで、前を向いていても、私の目にはもう先生しか映らない。 ーーピシャンッー 私の耳元で、靴に踏まれ、水が跳ねる音が聞こえて、そっと目を閉じた。 あれは、高校3年の卒業式の日…
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加