真山さんと聡太くん

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「やっと寝てくれた。疲れた」 まだ眠くない、もっと遊びたいと駄々をこねる太惺と心望にかなり手を焼きながらも一時間近くかかって寝かし付けてくれた彼。 「陽葵も寝たか?」 「うん」 「今日はうまくげっぷをさせることが出来たて良かったな。寝かし付けは任せろ」 「ありがとう遥琉さん」 「いいってことよ」 陽葵を渡すと起こさないようにそっと下に寝かせてくれた。 はだけた胸元を掻き合わせようとしたけど、 「まだ、しまうなよ。次は俺の番だろ?」 彼に見付かってしまった。 「でも、ひろお兄ちゃんたち待っているんでしょう」 「五分くらいどうってことない」 陽葵のお腹にタオルケットを掛けると、空いている布団に移動し胡座をかいて座った。 「ここにおいで」 膝をぽんぽんと叩いた。 彼の言う通りに前向きで腰を下ろすと、腰に腕が回ってきてぎゅっと抱き締められた。 「こうしているときが一番癒される」 嬉しそうに胸元に頬をスリスリさせると、くんくんと匂いを嗅いだ。 「遥琉さん、くすぐったい。それにお風呂まだ入ってないから汗臭いから。ちょっと待って。駄目ってば」 身を捩ると、逃がさないとばかりに腕に力が入った。 「俺は全然気にならないよ」 ドキドキするくらい色っぽい眼差しで見つめられて一気に体が熱くなった。全身の力がすっと抜けてしまうから不思議だ。
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