真山さんと聡太くん

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胸元を撫でる指の感触の心地好さにうっとりとすると彼が満足そうな笑みを浮かべた。 「ずいぶんと気持ち良さそうだな。硬くなってきた」 「遥琉さん、待って。おっぱいが出ちゃうから」 「待たない」 「ア……っ」 陽葵に吸われてただでさえ敏感になっている両方の乳首を摘み上げられ、根元からくにくにと指の腹で優しく擦るようにして弄られ、大きく肩が跳ねた。 その直後、ぴゅっと母乳が出てきて、舌の先でぺろりと舐められた。 そのまま舌を使われ、ぴちゃぴちゃと猫がミルクを舐めるような濡れた音が部屋に響いた。 そんなところで感じるのは恥ずかしいのに、彼に舐められ、ちゅるちゅると吸い上げられるたびに腰が溶けそうになるほどの心地よさが押し寄せてきた。 びくびくと身体を震わせると、 「すごく美味しかった」 ちゅるっと音を立てて唇が離れた。 「気持ちよかったか?背中がひくひくしていたぞ」 「だって、それは……その……」 恥ずかしくて下を向くと、 「あまのじゃくなきみを見るのが楽しい。ますます好きになった」 満足そうにくすりと笑われた。 「このまま布団に押し倒したいが、裕貴と心と兄弟仲良く川の字で寝る約束をしているし、どうしたらいいと思う?」 「僕に聞かないで」 「なんで?それともあれか、俺としたくないのか?」 「そんなわけない。僕だって遥琉さんとしたい」 「煽るのが上手くなったな」 自分の失言に気付き、はっとして口を押さえた。
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