久し振りの一緒の風呂

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「バーバもエッチだよね。マーが気を失っているのに全然離さないんだもの。ちなみに二回戦突入を阻止したのは裕貴だよ。さすがはお兄ちゃんだ」 「那和さん、お口チャックですよ」 「なんで?独り言なのに?」 「そうは聞こえませんけど」 「そうかな?」 首を傾げる那和さん。 「飲み過ぎにはくれぐれも注意してくださいね、寝て起きたら隣に知らない男が全裸で寝ていたということも十分にあり得ますから」 「分かってます」 風呂上がりの那和さん。いつのように白いバスローブを着て、首に掛けたタオルで髪を乾かしながら、缶ビールを呑みながら顔を出した。 「未知さんがゆでたこになってしまいますから、自分の部屋に行ってください」 「えぇ~~!マーのゆでたこ見たいのに」 「あの、那和さん……」 橘さんの眉間にどんどん皺が寄っていくのが分かった。 「那和ここにいたんだ。酔っ払ってひまちゃんのことを踏んだりしたら大変だから。帰るよ。橘さん、那和にはよく言って聞かせますから許してください」 紗智さんがナイスなタイミングで現れて、ほろ酔い気分の那和さんの手を掴むと自分達の部屋へ連れていってくれた。
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