真山さんと聡太くん

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蜂谷さんから電話が掛かって来て、真山さんが上澤先生のところに向かおうとしたら電話が鳴りだした。掛けてきたのは渋川さんだった。 怒り心頭の様子でなんですぐに電話に出ないんだ。今すぐ鈴木さんのお孫さんを迎えに行けと一方的に怒鳴り散らされ真山さんの堪忍袋の緒が切れた。 「うるせー!自分のイロくらい自分でどういかしろ。俺はカシラのイロの子守り担当じゃない。聡太のほうが大事だ」 ーお前知ってんのか?橋本はなー 「今この時間も俺の弟分たちと不倫しているってだろ?亭主とガキがいないことをいいことに家でずいぶんとまぁ楽しそうにしているみたいだ。鷲崎さんに頼んで確認してもらった。動かぬ証拠もしっかりと掴んだ。これからはカーテンをちゃんと閉めろって教えないとなー ー鷲崎がなんでお前みたな雑魚の頼みなんか聞くんだよ。ハッタリも休み休み言えー 「ここに誰がいるか、カシラはもうお忘れですか?」 真山さんの言葉にぎくっとする渋川さん。 「鈴木がどうなろうが俺には知っちゃこっちゃない。聡太をこれから病院に連れて行かないとならないから切ります」 ーまだ話しは終わってないぞー 真山さんが一方的に電話をぶちっと切った。
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