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「あ…んっ…えっと…ふ、筆、でしょ…か」
マツバは感じる声を押し殺しながら何とか答えた。
西園寺がフッ、と笑う気配がする。
「正解」
マツバはホッと胸を撫で下ろした。
正解すればこの目隠しからも解放されるだろうと思っていたからだ。
ところが西園寺は目隠しを取るどころか、マツバの両太腿を掴むと、がっ、と左右にわり開いてきた。
剥き出しになった陰茎が股の間でプルンと跳ねる。
「な…何を…」
マツバが不安を口にする前に西園寺が言った。
「ご褒美をあげよう」
次の瞬間、マツバの身体に予想外の刺激が走った。
「あっ…!?」
思わず跳ね上がってしまった腰をやんわりと押さえつけられ、その刺激は更にマツバをせめたててくる。
見えないためはっきりとした情報はわからないが、どうやらさっきまで胸を弄っていた筆の矛先が陰茎へと向いたらしい。
滑らかで柔らかな質感の筆が、小振りなマツバの陰茎の側面をゆっくり撫であげている。
「や…っ…あっ…あっ」
まるで舐められているかのような筆の動きに翻弄され、マツバの先端からはたちまち蜜が溢れ出す。
蜜はたちまち先端から垂れ落ちると陰茎全体を濡らしていく。
マツバは腰をひくつかせながら目隠しの下でぎゅっと目をつぶった。
どちらにしても見えないのだが、淫具でもない筆にせめられて股間を濡らし、あんあん喘いでいる自分の姿を想像すると恥ずかしくてたまらない。
マツバの愛液で湿りはじめた筆は、滑りの力を借りて肌にしっとりと吸いついてくる。
更に西園寺の操る筆はマツバの蜜を掬うと、先端にぬるぬると塗りこんできた。
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