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西園寺の言葉に胸が激しく高鳴る。
みっともない姿を見せたくないとずっと思っていた。
欲望を剥き出しにして引かれてしまうことを恐れていた。
だが、西園寺にとってそれが悦びになるのならもう我慢することはない。
マツバにとって西園寺は全て。
彼が望むならなんだってやりたいのだ。
「さあ、マツバ。してほしいことを言ってごらん。そのかわいい口で」
唇のすぐ近くに吐息がかかる。
ミントの爽やかな香りに混ざって、とどめのような甘い囁きがマツバを包みこむ。
それはなけなしの理性をたちまち崩してしまった。
「…っ西園寺様が欲しいですっ…いっぱい触って、かき混ぜて…っマツバの中を西園寺様でいっぱいにしてくださいっ…」
「あっ…あん…っ、あああっ」
グチュグチュ、パチュパチュと下肢から卑猥な音が響く。
マツバの後孔には西園寺の太い肉棒がずっぷりと埋まっていた。
軽く指で解されただけのマツバの後孔は、キツさを一切感じることなく西園寺のカタチに従順に広がっている。
目隠しは外され両手の拘束も解かれたため、マツバはようやく西園寺の表情を見る事ができた。
マツバの上に覆い被さった西園寺は、乱れるマツバの姿をかたときも目を離さずにじっと見下ろしている。
マツバが泣き濡れる姿を見るのが好きという言葉に嘘偽りはないと証明しているかのようだ。
普段は優しく穏やかな色をたたえている瞳だが、今や完全に雄色の強い瞳になっている。
マツバの心も身体も支配する強者の目だ。
うっとりとしながらその目を見つめ返していると、腰を掴まれグッと引き寄せられた。
「あっ…あうっっ!!!」
バチュン!という音とともに、奥の壁から身体全体に衝撃が走る。
西園寺の切っ先が、マツバの深いところを容赦なく突き上げてきた。
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