マツバニー

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西園寺はマツバの足元を見ると、ああと声を上げた。 「いや、そのままで構わないよ。うん、むしろその方がマツバらしくていい」 履き替える事を忘れたにもかかわらず、西園寺はなんだか嬉しそうだ。 「はあ…」 「それよりもっと大事なものがまだ足りていないんだが、わかるかい?」 マツバの腕を掴んでいた手が、皮膚の上をするすると滑っていく。 その感覚に胸をざわつかせながら、マツバは首を小さく振った。 まさかうさぎの気持ちとか言う気では…と内心思ったが西園寺が指差したのはマツバの臀部だった。 「尻尾だよ」 「尻尾…ですか?」 「そう、うさぎには丸いかわいらしい尻尾がつきものだろう?」 「…確かにそうですね。あのぷりぷりした尻尾がないと…」 マツバの言葉に西園寺の瞳が細くなる。 「実はちゃんと用意してあるんだ」 そしてポケットから何かを取り出すとマツバの目の前に差し出した。 それは一見するとふわふわのかわいいうさぎの尻尾だった。 毛の質感も形も完璧にうさぎだ。 だが、問題なのは西園寺が握りしめている方だった。 三角形の形をしたそれはうさぎの尻尾のふわふわとした質感とは真逆に妙に金属っぽくヌラヌラとてかっている。 おまけになんだか根元の方はでこぼこしている気も… マツバの豊富な経験が、それがどんな目的に使われるのか導き出す。 途端に顔が熱くなり、マツバは腰を引いた。 「わかったかい?」 マツバのリアクションを前に、西園寺が不敵な笑みをこぼす。 「この尻尾はマツバのかわいらしいうさぎ姿を完成させるとともに、おしりも拡げてくれる優秀なアイテムなんだ」 「あ…あの…」 「さあ、マツバ。俺のためだけのかわいいうさぎになってくれ」 ふわふわの尻尾つきアナル拡張器具を揺らしながら西園寺が近づいてくる。 そんな太い器具いれられたら、マツバのおしり閉じなくなっちゃいます!! そう言えないマツバは、今日も西園寺に好きにされてしまうのだった。 end. あーるさんステキなイラストありがとうございました🥹❤️❤️ 何回見てもかわちい❤️❤️ 良かったら皆さんもぜひあーるさんのファンアート集れ足を運んで見てください❤️❤️ https://estar.jp/novels/25568477
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