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「ひゃっ」
思わず出てしまった声に菖蒲がにかっと笑う。
そして、あろうことかマツバの性器にちろちろと舌を這わせてきた。
敏感な先端に走る柔らかな感触に、マツバの陰茎はたちまちかたくなり上を向く。
「あ、あっ…あ、あの…そこは必要ないんじゃ」
ぴちゃぴちゃと舐められる度に出そうになる声を必死に我慢しながら、マツバは菖蒲に訴えた。
トレーニングしたいのは前ではなく後の方なのだ。
「のんのん。快感を最大限に引き出してこそのトレーニングですよ。菖蒲がこっちをしてる間に、マツバさんは自分のおしりをクチュクチュしてて下さ〜い」
口元にあてていた手をガシッと掴まれると、その手にとぷとぷと香油が垂らされる。
そして強引に後孔へと導かれた。
華奢に見えるがとてつもない力だ。
しかし、さっき約束してしまった以上菖蒲の言う通りにしなければいけない。
なにせ彼は得意でやり方も知っているのだから。
マツバは言われた通り自分の後孔へ濡れた中指を差し込んだ。
「…んっ」
そこは見た目よりだいぶ柔らかく、マツバの細い指を難なくのみこんでいく。
「そうそう、おりこうですね〜。それじゃあこっちも準備しますね〜」
準備という言葉が妙に引っかかったが、それもたちまち再開された口淫にかき消されてしまう。
まるみを帯びた先端から根元の方まで舌を這わされたかと思うと、不意に陰茎全体が生温かいものに包まれた。
見ると菖蒲がマツバの陰茎を咥え込んでいる。
しかも根元までずっぽりと。
「やっ…あ、ああっ!!」
いきなり訪れた刺激に腰がひとりでに浮き上がり、後に入れた指を媚肉がきゅうきゅうと締め付ける。
さらに菖蒲は口に含んだままの状態でぺろぺろと舐めまわしてくるものだから、マツバはたまらず悲鳴をあげた。
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