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カッ・・・・・・!!
巨大な太陽がギラギラと眩しい光を放ち、このとあるアフリカの大地は水一滴も干からびてあちこちでひび割れ、干ばつの大地と化していた。
動物達はこの灼熱地獄の中、水を求めて彷徨い続け、力なき者から次々と倒れて死に、そこにハゲワシ達が群がり、干ばつの大地に骨となって散らばっていた。
「ぱおーーーん・・・暑い・・・暑い・・・」
「ママ~喉が乾いたよぉーーー!!」
「坊や・・・私もそうなのよ。我慢しなさい・・・」
「ネリーのリーダー、どうするんですかぁ?みーんなこの日照りで参って死にそうなんですよぉ?!
何とかしてくださいーーっ・・・」
「そんな事いったって!!」
アフリカゾウのリーダー格であるネリーも、この灼熱の太陽による渇きと飢えにもう死にそうな位苦しくて耐えられなくなり、かなりイライラしていた。
「私だってね!!もう喉が乾いて乾いて、鼻さえもほら!!干からびてもう干物よ!!」
リーダーゾウのネリーはガビガビに固くなった長い鼻を持ち上げて、か細い声でぱぉーーーーんと鳴いた。
「この太陽を何とかしてリーダーゾウさん!!」
「何とかしてリーダーゾウのネリー様!!」「リーダーゾウのネリー様!!」「リーダーゾウのネリー様!!」「リーダーゾウのネリー様!!」「リーダーゾウのネリー様!!」「ネリー様!!」「ネリー様!!」「ネリー様!!」「ネリー様!!」「ネリー様!!」「ネリー様!!」「ネリー様!!」「ネリー様!!」
「うるさーーーーーーーい!!」
リーダーゾウのネリーは、群がってすがりついてくる部下のゾウ達に一喝した。
「私だってね!!私だってね!!私だってね!!私だってね!!」
「それくらい解るよ。ネリー様。」
「リーダーのネリー様も喉がカラカラなんでしょ?皆もそうなんだよ!!」
「リーダーなんだから、この灼熱地獄を何とかして水をいっぱい俺達にくべる事に期待するぜ。」
「何とかしてよーリーダーゾウさーん!!」
「ぱおーーーーーーん!!」
リーダーゾウのネリーは、遂にブチギレて部下ゾウに向かって鼻をブンブン振り回して暴れまくった。
「好き勝手な事をゴチャゴチャ言いやがって!!私をリーダーゾウだからといい気にやりやがってーーー!!
解ったわ!!解ったわ!!私が何とかしてやるわっ!!」
リーダーゾウのネリーはヤケを起こして、この好き勝手放題のゾウの集団から抜け出してそそくさと、この灼熱地獄の大地を延々とひとりで逃げていってしまった。
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