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「雨よ降るのじゃーーーー!!」
1匹マンドリルが、密林のジャングルの小高く積まれた岩の上で燦々と照りつける灼熱の太陽に向かって祈りを捧げていた。
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
雨乞いの祈祷するマンドリルの側には、夥しい数の動物達が一緒に天を扇いで、早く雨が降るようにと拝んでいた。
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「ジュジュ二世殿!!そろそろ休んだ方が・・・代わりに密林王の俺が・・・」
「黙りゃっしゃい!!私はマンドリルの長だ!!マンドリルはどの世界でも長だと決まってんだよ!?トラのボルキッズ!!」
「だから俺は密林王・・・」「マンドリルの長だ!!」「密林王!!」「マンドリルの長だ!!」
「すいませーん!!言い争いはいいから、雨乞いしてくださーい!!こっちは早く雨がった欲しいから必死なんですよー!!暑くて死にそうなんですよー!!」
「黙りゃっしゃいー!!」「他はおとなしく雨乞いしてろよーー!!」
「はーーい!!」
「あれぇ?草原の仲間達が、みーんな集まってるよ!?」
「チーターのアポタ!ハイエナのオルグ!サイのノバ!フラミンゴのショー!キリンのジラーフ!シマウマのアーヤ!みんなー!!無事だったねーーー!!良かったーーー!!」
しかし、ゾウのネリーの呼び掛けも皆は、
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
と、空を見あげて一心不乱に雨乞いを止めなかった。
「ゾウのネリー、皆今は雨乞いに集中してるんだ。俺らも雨乞いに参加しようぜ?!」
「はーい、ライオンのウルスさん。」
ゾウのネリーは気前良く言って、ライオンのウルスと一緒に空を拝んで一緒に雨乞いにし始めた。
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
動物達の祈りの声は、ジャングルの密林を飛び越えて遥か上空の雲間まで届いた。
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
「雨よ降るのじゃーーーー!!」
ぽつ・・・ぽつ・・・ぽつ・・・ぽつ・・・
やがて、皆の雨乞いの祈願の声が空に届いたのか段々曇り空に代わり、地面には小雨が降り注いだ。
ざぁーーーーーーーー!!
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