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4️⃣数ヶ月後、恐れていたことが、、、
先生が、年度末でまた、転勤することが決まっていたことを知って、ショックだったのか、
熱が出て動けなくなってしまった。
そんな日の朝、私は体調がすぐれなかったし、病欠することになりました。
家で休んでいると、知らない番号から携帯電話が鳴りました。
眠い目をこすりながら寝ぼけたふぬけた声で電話に出ると、見知らぬ名前が表示されていました。
そして、大好きな先生の声が聞こえました。
わたし、ねぼけてる?
先生が電話してくるわけなくない?
「もしもし、わたくし、高旗総合病院の医師の三浦ですが、お手数ですが、こちらの番号は私の私用の番号で、マイさんの携帯に病院の手違いで転送されてしまっているようです。」
驚きながらも、相手が大好きな先生であることに気づきました。
私は朝が弱くて、頭がぼんやりしていて、どうしてそんなことが起きたのかぜんぜん理解できませんでした。
え?先生、あれ?わたしが間違えて先生にかけたんでしたっけ?
(あとから、先生がわざと連絡先を交換するためにかけてくれたことを知る。)
「あ、先生!!すみません。病欠中で少しねボケていたみたいです。」
先生は笑いながら返事をしてくれました。
「大丈夫ですよ、マイさんもお大事に。ただ、私の連絡先が、私用の携帯に繋がってるんですが、、、番号わかってしまったみたいですね。」
軽く苦笑しながら先生が言いました。
私は厳格に病院の決まりを守る先生に少し戸惑いながらも、この偶然の出来事に少しワクワクしていました。
大好きな先生とまだ連絡とってもいいの?😍やったー。(先生と離れ離れになっちゃうかと思ったら熱が出ちゃった。)
「すみません、先生。本来なら先生の新しい連絡先を知らない方が良いですよね。」
私は謝るように言いましたが、、、
先生は、意外な反応を示しました。
「いえ、それはまた違った意味で嬉しいですね。新しい場所に行っても、お互い連絡が取れるのはわたしも心強いですし、何かあった時にあなたは頼れる存在としてわたしも安心です。」
先生の言葉に、私は、なぜか
ほっとしました。
と、同時に私たちの関係がさらに深まっていくことに期待が膨らんでいたからしあわせでした。
「ありがとうございます、先生。私も先生が困った時や、何かこんな頼りないわたしだけど、でもなにか相談がある時には話を聞くことは出来ますので!遠慮なく!いつでも連絡してください。お互い、頑張りましょう。」
私は心からの思いを込めて答えました。
熱意だけは伝わったのかな。
先生との絆が、遠距離も超えて、続いていくことを切に願いながら、祈るみたいな気持ちで電話を切りました。
先生が転勤しても、、
私たちは連絡手段を持っていることがわかりました。
新たな希望が湧き上がりました。
これからも先生と一緒にお話しできる。うれしいな。
眠い目をこすりながら、やっぱり先生が、大好きだなと感じました。
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