1人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
そういう父親だから、周りから、まさか家で暴力を振るっていた事は、気づかなかっただろう。
母親も、父親の体裁を保つために、誰かに相談したりする事はなかった。
家も一軒家で、周りには気づかれにくい。
でも、父親の暴力は、父親の出世と比例して、日増しに、酷くなっていった。
そして、俺が、高校2年、妹が、中学1年の時、事件が起きた。
俺も、母親を庇っていたが、酔った父親の方が、まだ力が強く、
父親から暴力を、完全に止める事は出来なかった。
母親の両方の頬が、2倍ほど腫れ、
俺も、腹に何回も、蹴りを入れられた時、
妹のマイが、友達の家から帰って来た。
この家にいたくないのは、分かる。
だから、マイは、よく友達の家に泊まって逃げていた。
最初のコメントを投稿しよう!