あめふり

3/6
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
♪あらあら あのこは ずぶぬれだ  やなぎの ねかたで ないている  ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン 僕が住んでいた街は、柳の木がたくさんあった。 雨の日はもちろん、いつも行き帰りはそこを通っていた。 あの日、そのたくさんの柳の木のうちの一本の根本に、僕よりもまあまあ上の 年齢の雰囲気を持った女の子がいた。 その子は傘を持っておらず、ずぶ濡れで、泣いていた。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!