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♪かあさん ぼくのを かしましょか
きみきみ このかさ さしたまえ
ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン
その時僕は、母さんにいいところを見せたかったのだろう。
自分の傘を彼女に貸していいか、と聞いた。
母さんは少し困った様子を見せた後、了承してくれた。
僕は鼻高々に、泣いている女の子に傘を渡した。
その時、調子に乗って、思わず「このかさをさしたまえ」、なんて偉そうな態
度をとってしまった。
異性に対する自分なりの緊張と、その時の僕と友達の中で流行り言葉だった王様言葉(自称)で喋る遊びをついさっきまでやっていたのが混じっていたのだろう。
それも、その後の出来事の原因の一つだったのかもしれない。
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