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僕の家族は郊外に住んでいる普通の4人家族だ。
しかしながら、皆、個性が強い。
品行方正な7歳の長女、ヤンチャな5歳の弟、更年期まじかの41歳の鬼嫁、46歳の主夫というこうせいである。
この家では、嫁と長男が、よく喧嘩をする。
長男は鬼嫁に「家から出て行け!」だの言える数少ない人間である。
しかもB型とB型だ。
僕は、この喧嘩をしている時は内心笑っている。
どちらのBが強いのか、妻はどこまで、怒りをコントロールできるのかなど。
妻は外面は良いが家の中では独裁者だ。
私は、喜んでいる。
(本性だせよ、本性!)と。
この喧嘩には、絶対に参加してはいけない暗黙のルールがある。
1番怒らせて怖いのは、実はお姉ちゃんだからだ。
長女はキレると止まらない。
昔、受診も考えたほどだ。
だから、僕はお姉ちゃんを喧嘩の場所から離す。
例えば、洗面所などに。
するとお姉ちゃんは、品行方正なので、すぐに察する。
そして、僕がお姉ちゃんの頭を撫でてあげるとお姉ちゃんは、僕の顔を見ながら安心する。
ただ、この家での禁忌がある。
それが夫婦喧嘩だ。
嫁もキレると止まらない。
僕は、普段から「俺を怒らせるなよ。」と言っているにもかかわらず、嫁は、夫婦喧嘩をし、僕はボクシングをやっていたので、反射的に手が出そうに、なったときには、殴ってくる。もちろん、軽くあたるだけだが。
そうなると、僕の家族は地獄絵図の体をなし、長女は、嫁を守ろうとしていれのか、僕の手が当たったと勘違いをして、「パパが、叩いたー!」「パパやめてえ!」となり、時間差でヤンチャな長男が泣き出す。
僕は反抗する妻に対して、「この状況をつくったのはお前やろがあああ!」と言って怒りが止まらなくなる。
しかし、まだ喧嘩をやめようとしない妻。
最後に僕を殴るまでやめようとしない。
「お姉ちゃんが、泣いてるやろ!」
「それは、あんたが手えだすからやろ!」
と言って食い下がる。
僕は正確には、反射的に手を出しかただけであって、手は出していない。
最終的には、お姉ちゃんが、発動する。
マジギレして、「ママに謝れー!」と言って僕の顔面をガシガシ殴る。
僕も、さすがにお姉ちゃんには、負ける。
そして、僕は最終的には1番悪い奴になり、キッチンでタバコを吸いながら賢者モードになる。
このモンスターファミリーでは、長男と鬼嫁の喧嘩が1番平和だということに全員気づく。
でも僕は思う。
長男の暴言も暴力も、全部母親から学んだものだろおがよお。と。
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