第0章 序章。

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幸せそうに微笑む明子の隣で知盛も 何とも複雑そうな顔をしていました。 知盛『理屈では分かっているけど… それでも…俺は…』 どうやら知盛も口にはしなかったものの 従妹である則子を慕っていたようでございました。 しかし…大人達の都合により2人はお互い惹かれ合いながらも別々の道を歩かされる事になったのでございました。 則子「知盛様…」 則子は知盛を想いながら独りで 生きる道を選ぼうと… 時忠「則子、彼はどうだ?」 則子「否」 知盛以外の縁組をずっと 断り続けていたのでございました。 しかし…人の心などなかなか口にされなければ分からないとは申すものでございまして… と言うより早い話が則子の父親である時忠は 時忠「生きてりゃ何とかなる。」  自分さえ良ければそれで良し!な 自分勝手を極めた男でございますので…
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