第0章 序章。

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則子は義経に嫁がされたものの… お互いに一族の仇であるため、 形ばかりの夫婦でございました。 則子「夫婦になった意味なんかない。」 義経「文句があるなら そなたの父親に言えば良い。」 それから4年の月日が流れた 西暦1189年06月15日。 頼朝から追討された義経は、 かつての恩人である藤原秀衡を頼り 奥州平泉〈現代の岩手県平泉〉へと 逃亡したのですが…到着してすぐ秀衡は 病のためこの世を去ってしまいました…。 すると…秀衡の嫡男でありその跡を継いだ 泰衡が頼朝からの再三に渡る脅しに屈して 大軍を派遣した為義経は秀衡が義経の為に建設した義経堂の中で最期を迎えました…。 則子を含む側室は置き去りにされましたが 義経は正妻である郷御前と最期の最期まで運命を共にしたのでございます。 則子「私と知盛様の道を別れささせておいて自分だけ…最愛の者と同じ道を歩こうとするなんて…」 則子は義経に対して文句を言うと 自らの道を自らの手で終わらせたので ございました。 則子「黄泉へと続く道では知盛様と同じ道を歩く事が出来るのかしら?」
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