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「えっと……その、鮫洲さんは女優、マドンナ、スパダリな訳で、わたしみたいなちんちくりんとは住む世界が違うと言いますか」
なんか自分で言ってて情けなくなってくるけども事実だから仕方ない。しかたないったらしかたない。
「ふぅん。まあ、圭ちゃんの自己評価が低いのは相変わらずとして……何で別れ話になるの? 現に付き合ってる訳だしわざわざ別れなくても良くないかな」
たしかにそうかもーといつもなら丸め込まれるけど、今日のわたしは一味違う。
「いや、大人気女優とわたしみたいなモブ中のモブが付き合ってるって、改めて考えてみるとやばいんじゃないかって」
改めて考えるまでもなく問題でしか無かった。
もし、こうやって2人で会ってるのが文●砲か何かですっぱ抜かれたら、所謂ユニコーンに何かされるかもしれない。主にわたしが。
「何となく何考えてるか分かるから言うけど……ウチの事務所恋愛NGじゃないよ」
「いや、けどユニコーンの角が捥がれるのはちょっとかわいそうというか……」
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