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“ノリベリオン”
僕が店員に言いました
『残りの弁当をかわせてよ
のり弁を100億で買おう』
昼飯をやり直したいと
ただで食って食べてまた食って
寝て起きて食う毎日だ
それなのに100億も払う
理由を考えてみたよ
ちくわも五百の束に見えて
海苔も万札に見えてくんだろうな
偏食もできなくなるよな
この値段じゃ買えないな
僕が食べたいこのご飯は
100億以下の価値があるでしょう
食べない方がまるもうけ
これ以上何で欲しいというの
店員が僕に言いました
『それなら半分でいいから
たくわん トマトもつけるから』
『特典のお茶もつけるからさ』
のり弁が50億ならば
米粒1万の御馳走だ
でも米は地元で採れた
コシヒカリしかいらないよ
僕が食べたいこのご飯は
50億以下の価値があるでしょう
食べない方がまるもうけ
もっと安いのり弁がいいの
どんな海苔を使ってもいい
どんな味にしたっていい
でものり弁を食べるのは
誰にも譲れない
何十回立ち止まっても
それでも飯を諦めない
僕が食べる弁当は
僕が決めるから
僕らが食べるご飯は
決して安いものじゃないから
後悔しない選択で食べて欲しいの
お金 貯めて 貯めて
貯めて 貯めて 値切って
頬張ろう 頬張ろう 頬張れ
頬張ろう 頬張ろう 頬張れ
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