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境 / カイ / 線。
いつもの思いつきです!(*ノω・*)テヘ おばかさんですのでごめんなさいです(≧▽≦)
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学校からの帰り道。
夕焼けに包まれた踏切で。
よろよろと踏切のバーをくぐろうとしては押し返されて、を繰り返す若い男性がいた。
「危ないですよ! 死んじゃいますよ?!」
「だいじょぶ、だいじょーぶっ!」
腕を引く私にかまわずにまた、潜ろうとする。
お酒の匂いがした。
周りを見回した。
誰もいない。
踏切待ちの車。
向こう側。
叫んだ。
止まらない。
しがみついた。
止まらない。
すぐ目の前を通過する電車。
鳴り止まない踏切の音。
その人と私は、生と死の境界線上にいた。
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結局。
お巡りさん達が二人来てくれて、その人を連れて行った。踏み切りの向こうで停まっていた車から通報があったと教えてくれた。
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その踏み切りを通る度に、またその人がいないかと怯える様になった私はそこを通るのをやめた。
あれから何年も経った今でも。
私は、踏み切りが嫌い。
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