目覚めると俺は競走馬になっていた!

7/14
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
 慌てて走り出す、乗っている騎手がバランス崩したのがわかった。でもなんとか落馬は免れた、背中にへばりついて体勢を立て直した。  うおー!  狭い内側のコースを駆け抜けて先団に出る。目の前を逃げている馬のお尻が見えた。  え? 前に一頭いる! あ! こいつさっきの血走り野郎だ!くそ、結構速い! 並ぶこともできねぇ!  その時、グイッ、女性騎手が手綱を引いた。  クワッ!  顎が上がり衝撃で失速、一瞬頭がくらくらして、あっという間に最後方。  てめぇ、なんてことしやがんだ! 後ろまで下がったじゃねぇかぁ!
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!