目覚めると俺は競走馬になっていた!

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 地下道を抜けると、そこには緑の芝生が広がっていた。  どうやら、俺は芝を走るらしい。それにしても大丈夫か、この騎手、緊張でガチガチだけど……   騎手の緊張が背中を伝わり感じてくる。  ゲート前で全ての馬が輪乗りをしていたが、俺は立ち止まって周りを眺めていた。  外国人騎手がよかったなぁ……  そこへ一頭の馬が近づいてきた。フーフーと鼻息が荒い、目は血走っている。  なんだ、こいつ? 走るきまんまんだな、でも、こんなに興奮して大丈夫か?  血走り野郎は一瞬こっちを睨んだがすぐに離れて行った、やがて白い服を着たスターターがやってきて台の上に上がり旗を振る、ファンファーレが流れた。  いよいよか!  周りにいた馬がゲートに入る。俺は何頭かの馬のゲートインを待った。  ということは、俺は後入れ、偶数枠というわけか、つまり、11番ではない!  俺が入ったゲートはかなり内側だった。    
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