失恋(5)
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「僕が決まった時間に来ないということはもう来ないということだ。そんなのを待って貴重な君の時間を潰しちゃいけない。時間は……有限なのだから」 「……はいっ」 先輩は、渋々頷いた。 そんな先輩を、白髪の男は苦笑を浮かべて見る。 「それじゃ、また明日」 「はいっ」 先輩は、小さく微笑む。 ちゃんと笑ったのなんて久しぶりかもしれない。 「また、明日」
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