想い出が始まる前に

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「…でね、今度翔也君の友達、誰かいたら紹介してあげられないかなー?」 「あ、うん。いいよ‼︎近いうちに」 「よろしくねー」 翔也が砂都ちゃんへの友達紹介を快く引き受けてくれた。話しやすいしホントいい人‼︎連れて来てくれた店も気取らない居酒屋で、ざわざわした感じが心地良い。 「今でもやってるの?バスケ」 「仲間内でたまに。体育館借りたりしてる」 「そうなんだー」 「葉月ちゃんは?」 「私マネージャーだし、プレイは全く。全然向いてなかった」 指でバツを作って笑う。 「バスケ部の奴らとは今交流あるの?」 「ないない。全く」 「そうなんだ…。今度見に来なよ。懐かしい顔とかもいるよ」 「うん‼︎行く行く」 そしてまた今夜も隣のサラリーマンと意気投合。翔也の人柄のせいなんだろうな…。
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