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男性陣の休憩タイムを利用して女性陣を紹介しながらみんなを顔見知りにするミッションは成功した。砂都ちゃんのおかげで瑶とは近づかずに済んでいた。
後は移動中にフェードアウトするだけ。
「人数多いからカラオケに行こうか」
「そうだね。予約なくて大丈夫かなー?」
「確認してみる」
電話をかける翔也の隣で待機。隙を作らない様に携帯をチェックして忙しいフリ。瑶が見てる…。今さら話す事なんてないのに。
「一番広い部屋、大丈夫だって」
電話を終えた翔也がニッコリ笑った。私も釣られてニッコリしてしまう。
「葉月、翔也君といい感じだね」
同僚の亜紀が耳元で言ってきた。
「ん?」
そんなつもり全くないんだけど…。
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