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週明け、会社について早々に砂都ちゃんが駆け寄って来た。
「葉月さーん」
「おはよー」
「こないだ、何で帰っちゃったんですかー？」
「ごめん。急用で‼︎盛り上がったみたいだね？」
「そうなんですよ‼︎瑶君、歌上手くてカッコ良かったですよ」
「あ、そうなんだ…」
あの後、カラオケに戻ったんだ…。
「どう？うまく行きそう？」
「木曜日、デートの約束しちゃいました」
「あ、ははッ。さすが砂都ちゃん…」
「葉月さんはどうなんですか？翔也君と」
「…どうって別に」
「翔也君、葉月さんの事好きなのに別にって酷くないですか？」
え？知らないよそんなの…‼︎
「……ごめん」
「とりあえず付き合ってみたらいいんじゃないですか？」
何その軽い考え‼︎
「…そうなのかな？」
「ダブルデートしましょうよ‼︎」
「いや、それは」
「私、瑶君に言ってみますね」
「ちょっと待っ…」
「あ、瑶君オッケーです」
「ちょっと」
「翔也にも言っておくって」
…はぁ？
マジ何？砂都ちゃんも瑶も何なの？
「木曜日、会社まで迎えに来てくれまーす」
「会社、教えたの？」
「はい‼︎何か？」
あれ？私これダメだ。この子ダメかも知れん。
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