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相変わらず歩くのも速い。
「柏木‼︎」
「瑶」
「ちょっと柏木‼︎」
「瑶。じゃないと話聞かない」
「…瑶‼︎速い‼︎痛い‼︎」
瑶が立ち止まって手を離した。コンコースの隅っこに立つ私たちの脇を沢山の人が追い抜いて行く。
「何なの？」
「お前が俺に二度と会いたくないって言った意味がわからない」
「はぁ？」
「ずっと考えてんだけど、わかんねぇんだよ」
「ボロクソ言っといて何をいまさら」
「俺？何を？」
「卒業式の日、教室で私の事…」
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