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とりあえず並んで駅の方に歩き始める。
「よく参加してるの?」
「いやー…砂都ちゃ…あ、さっきの子の付き合いでたまにくらいかな?」
「そうなんだ。俺は主催会社の友達に頼まれて今日三回目…」
「え⁈それってサクラじゃん」
私が笑うと「ヤバ」と言って右手で口元を覆って苦笑いを返してきた。
「今まで出会いとかあった?」
「いや、私はなんて言うか…社会勉強?的な」
「…それって俺と大差ないじゃん‼︎」
そう言って翔也は爆笑した。
「さっき全然喋らなかったのに、別人みたい」
「あの場で知り合い感出すの良くないかと思って。それに最初はもしかしてそうかな?くらいにしか思ってなかったし。『バスケ部』に反応なかったから」
「いやいや、バスケ部ちゃんと反応したよ‼︎だから書いたんだし。9番」
「会場出てから話しかけようと思ってはいたんだけどさ、ビビったよ‼︎喋ってないのにカップル成立って」
「私もビビった‼︎」
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