BL、ときどき天文研究部（仮）

　4月12日　晴れ

　みなさん、おはようございます。三原裕人です。やっとこさで、経過しましたね。展開が遅くて、本当にごめんなさい。まさか、恋に落ちるまで10000字強かかるとは思わなかった。「天文部」とやらの活動は、一体いつから始まるのかって？慌てない、慌てない。そろそろ、展開に巻きが入ってくると思われます。

　挨拶もそこそこで申し訳ないけど、今ちょっと忙しいんですよ。何するに、忙しいかって？愛する希望を、車内で両手壁ドンして身を守るのにです…！
　「あ、あのぉ…。三原先輩。ちょーっと距離、近くないですか…」
　「何言ってんの。これくらいしないと、昨日みたいなエロ親父から守れないじゃん…？気にしなくていいから、もっと俺に身を委ねて…」
　遠巻きに見ていた女子高生が、悲鳴にも似た歓声を上げた。何だ、今日はいたのかこいつら。まぁ、どうでもいい。せいぜい今日も俺らの様子を撮影して、拡散でも何でもすればいいじゃん？

　『電車内で壁ドンしてる、DK二人！こいつら、誰がどう見ても付き合ってるよね？』

　そんな投稿がSNS上でバズって、俺らの関係が世界中の知るところとなる。学校の連中からも、冷やかされてさ。希望も流されやすい所があるから、そのまま二人は相思相愛となり…！って、あり寄りのありだな！考えるだけで、ちょっとゾクゾクしてきた。まぁSNSの力なんて借りなくても、希望と結ばれる未来は確定的に明らかなんだけどね。
　こちとら、片手の指では足りないくらい付き合った経験あるんだからな。その手練手管を、舐めてもらっちゃ困る。言うて今までは相手が女性だったし、あんまりこっちからグイグイ押した訳でもありませんが。まぁ、慣れないのもそれはそれで一興かな？焦れったいのも、恋愛を盛り上げる大事な要素ですよ。
　考えてたら、あっという間に終点・高崎駅へと到着しました。もうちょい希望の近くで、匂いとか嗅いでいたかったけどな。ちなみに、シャンプーはボ○ニカルシャンプー＆トリートメントでほぼ確定。ボディソープは、無○良品の薬用デオドラントのやつかな。そんな気にするほど、体臭ないと思うけど。むしろ、その体臭ごと含めて愛せる。それと、柔軟剤がソ○ランのア○マリッチね。俺、希望に限らず柔軟剤の香りって好きだなぁ。無限に嗅いでられる。もっと堪能していたかったけど、いい加減降りないと。
　駅なんて、なくなればいいのにねぇ…。まぁいいや。放課後も一緒に帰る約束したから、また後でたっぷりと嗅がせてもらおう。え？やっぱり俺、変態じゃないかって？違うよ！俺は、変態じゃないよ。仮に変態だとしても、変態と言う名の紳士だよ！
　さてさて、そんなこんなで学校に到着しました。希望と一緒に新人勧誘をしましたが、当然誰も耳を貸しゃしません。俺は、別に焦っちゃいないですけど。正直、希望と二人の部活動でも全然問題ないから…むしろ、その方が嬉しい。
　でもそれじゃ部としては成立しないんで、希望が泣いちゃうでしょ。折よく伊勢嶋から部員数は確保したと、先ほど連絡がありました。やるじゃん伊勢嶋。空気かと思いきや、こう言う時はしっかり仕事するんだな。

　それじゃ、伊勢嶋の報告とやらは放課後のお楽しみって事で。文字数が中途半端なので、一旦ここでページ跨ぎますね。