61人が本棚に入れています
本棚に追加
まずはレイアウト
オレの両親の出身地は、日本。でも今は二人ともアメリカに住んでいる。
日本国籍を持ちながら永住権(グリーンカード)を持っているのではなく、ちゃんとアメリカ市民権を取得しているんだ。
アメリカ市民権を得るというのは、アメリカ国籍を持つのと同じことだ。
父親は日本で弁護士をしていたが、若い頃に何を考えたか国際弁護士になろうと思ってアメリカに渡ったら、アメリカの風土が合ったんだろうな。軽々と日本国籍を離脱、つまり日本国籍を捨ててアメリカ人になってしまった。
父の両親は早くに亡くなっていたから、その辺は気楽な身分だったのかも。そして、日本から恋人を呼び寄せて結婚し、二人の男の子が生まれた。オレはその二番目の子だ。その日本から呼び寄せた恋人というのが、母のことだ。
しかし二人とも度胸があるなあ。それが若さというものなのか?
アメリカは出生地により国籍が決まる出生地法を採用しているから、親が日本人だとしても問題はなかったのだが、正真正銘両親はアメリカ人だから、オレは日系二世のアメリカ人ということになるね。
最初のコメントを投稿しよう!