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エピローグ
むかしむかしあるところに、ゆたかな水と緑に囲まれた国がありました。
代々の王家が治める、猫の背中のように平和で、鳩の額のように美しい小さな国です。
ささやかながら堅実な繁栄をほこるこの国に、ある日ひとつの御布令が出されました。
『王の一人娘、マリー姫の花婿を壮健かつ精錬、秀明な男子であり、幻のラブリーマリーを献上したレイダとする』
連日押し寄せていた求婚者はがっくりと肩を落として去りました。代わりに城前の広場には二人の結婚を祝福する人々が集まります。
マリー姫とレイダはみんなに感謝し、永遠の愛を誓いました。
やがて女王様になったマリー姫は、よりいっそう国のために励み、レイダも夫として、また最高の庭師として、女王様をよく支えました。
ゆたかな水と緑の国では、マリー女王の治世を讃え、今もその名を語り継いでいるそうです。
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