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エピソード2
昔、こんな話を聞いたことがある。
とある職場のゆるめの屋外のスポーツサークル。その日は雨がしとしと降っていた。ほとんどのメンバーはきっと今日は中止だろうと閉店気分でいた。
しかしその時、ある職員がニョキっと現れるなり得意満面で「この雨、すぐに止むぞ!!」と言ったらしい。
雨はすぐにやんで他のメンバーがどんよりする中、その人だけは テンション高く、周囲の引き具合などお構いなしで楽しんでいたらしい。
全くもって迷惑な人だ。と、その時私は思った。
そういう私は晴れ女である。雨の音が好きな晴れ女である。
学生時代に始めたソフトボールに今も執着している。
試合の日が雨であっても「現地は晴れているかもしれない。」と自転車をずぶ濡れになってこいで行ったものだ。
母は「試合などあるものか」と呆れていたが、 私はペダルをガンガン踏み込みながら「現地に着いたら絶対晴れている!!」とつぶやいていた、というか叫んでいた。
そして大抵、現地に着くと晴天なっており、グラウンドもなぜかコンディションが良好で、試合は決行された。
私は自分の言ったことが叶ったと、大喜びで全力プレーをしていた。周囲がドン引きしていたかどうかは全く覚えていない。
ここまで思い出してハタと気がつく。
私もそこまで変わらない。迷惑な人だったのかもしれない。
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