パンツ・エピローグ

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パンツ・エピローグ

駅前のデパートは、高級婦人下着売り場しか見当たらなかった。 パンツ1枚で、2500円とか3000円の価格帯の専門店、ランジェリーショップだ。 仕方なくそこに入り、パンツを物色した。 「うううう・・財布も惨事だっ!!」 と、心のなかでうめきながら、1枚買った。 そのまま、同じフロアのトイレに入り、履き替えてから便座に座り、安堵の息を吐いた。 「ああ、コーヒーが飲みたい・・」 そう言えば、亡き母がよく言っていた。 「有事に備えて、下着はきちんとしたものをつけなさい」 有事っていうのは、<過激表現・ラブ>ではなくて、救急車にお世話になる時の事だ。 だけどさ、今回の膀胱炎も有事だろうが! 高級パンツにお尻を包み、なんとか家にたどりつくと、 身も心も疲れ果て昼寝した。 おしっこに振り回された、おばちゃんのくだらない下ネタでした。
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