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「あん……もう駄目だってば……」
「――でも、まだ……熱、冷めてないよね?」
そう指摘されてしまえば、満たされてゆっくりと微睡む身体は確かに、まだ次の刺激が欲しくて奥底から疼きだすのを感じてしまうから手に負えない。
「ほら……好きなだけ触って?」
彼の言葉に導かれるまま、硬い、そして少し冷えたその身体に手を伸ばし、かたどるように触れるだけで、また新たな快楽を欲して夢中で甘美な果実を頬張ってしまう。
私の愛撫で硬い彼のボディにじわじわと熱が伝播し、彼はびくびくと愉悦の赤いランプを灯した。
その赤い警鐘に私は躊躇いつつも、更に追い打ちをかけるように本棚が更新されれば、瞬く間に身体に火が点り、もはやその指は留まることを知らず彼の身体をフェザータッチしていく。
私の指の中で高ぶる彼に今日も翻弄されながら、飴玉でも舐めたかのように脳内が甘い蜜に浸って浮遊し、快楽に従うまま夜は更けていく。
ふと、気付けばもうAM3時。
私と彼の秘め事は毎夜繰り返される。
たとえ、翌朝起きれなくたって――。
『俺様スパダリエブリスタの甘い毒牙~ちろるさんの夜伽は淫らに荒れ狂う~』
第一話、了。
(呆れてコメントのしようもないと思うので引き続き閉じておきます)
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