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自分は今の状況全然把握しないまま、彼女に守らせて。そして次の一秒、俺の腹に硬いもの一件が増えた。
「なにこれ?」
言おうとしても、口を開いた俺は何の声も出せない。甘い血がどんどん喉から湧き出し、俺の口を占めた。
痛い!怖い!どういうこと?なんで俺を刺すの?
“ツン”っと刀が俺の腹から抜き出し、支えを失った俺はこのまま前に倒れた。
「せん......ぱい......」
隣に倒れている愛が、「せんぱい」と呼びながら俺の手を繋ごうとする。
けど犯人が愛に近づいた俺の手を踏みにじり、もう一刀俺の背中にやる。
「グッ」「プッ」「......」
意識がだんだん失い、何刀されても痛くなくなった。
誰?一体誰がやった?力を込めて後ろに見ようとしても、犯人の顔が見られない。身体が冷たくなり、俺の目も閉じた。
......
「はやくにげろ おまえはヤンデレにねらわれた!」
「あああああ!!!!」
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